天日に干すことで、野菜の美味しさと栄養・旨味をギュッと凝縮させる干し野菜。
白菜や大根などの野菜は、大きくて保存が大変!そんなときは、干し野菜にしませんか?
今回は、野菜を美味しく使い切る!簡単な干し野菜の作り方をご紹介します。
余った野菜は干し野菜にする

干し野菜とは、太陽の当たる場所に野菜を干して水分を抜き、野菜本来の旨味や風味・栄養を凝縮させた野菜のこと。
野菜はヘルシーで栄養が豊富なので、健康的な生活を維持するには欠かせない食材ですよね!野菜は毎日の食事の中でも、特に意識して積極的に摂取することが大切です。
野菜は干し野菜にすれば場所を取らない

大根や白菜などは立派なサイズのものがまるごと1個売られていることも多く、価格自体も安いのでついついまとめ買い♪
ですが、大きな野菜はそのままだと保存に場所を取るし、せっかく購入した新鮮な野菜も使いきれず、いつの間にか野菜が傷んでしまった…なんてことも少なくない><
せっかく買った野菜も買ってすぐ干し野菜にすれば、野菜本来の余分な水分が抜けてかさが減るので、場所を取らずに保存ができます。
また、しっかり乾燥させた干し野菜は生のままで保存するよりも傷みにくい!
まとめ買いした野菜も干し野菜にすることで最後まで上手に無駄なく使い切ることができるので、節約にもつながります。
フルドライ・セミドライどっちを作る?

干し野菜には、パリパリに乾燥するまでしっかり水分を抜き切った「フルドライ」と、半日ほど太陽に当てて干して適度に水分を抜いた「セミドライ」の2種類があります。
フルドライは乾物と同様に野菜自体の保存期間も長くなりますが、3~7日ほど繰り返し太陽に当てながら干す必要があります。
初めて干し野菜に挑戦する方は「セミドライ」で作る干し野菜がおすすめ♪
まずはセミドライで挑戦してみよう
今回は、手軽に取り組めて野菜の甘みを感じることができる「セミドライ」の干し野菜を作る方法に挑戦♪
晴天の日が多く空気が乾燥している今の季節なら、短時間野菜を干すだけでもしんなりとしてかさが減り、干し野菜の美味しさもアップしますよ。
セミドライの干し野菜は水分がまだ残っている状態のため、常温保存ではなく冷蔵庫内で保存し、数日内に使いきるようにしましょう。
干し野菜①きのこ
きのこは比較的短時間で水分が抜けるので、干し野菜を作るのが初めての方でも失敗せずに作りやすい野菜!
きのこは干し野菜にすることで野菜の凝縮された旨味を感じることがでるので、汁物などのメニューに取り入れるのがベスト!
複数のきのこをミックスして干し野菜にしておくと、それぞれ異なる成分や旨味が凝縮されて料理の味わいも深くなります。
○ エノキ
○ エリンギ
○ しめじ
全て各1パック準備しましょう。
きのこの干し野菜の作り方
1.しめじとエノキは石突を切り落して手でほぐし、エリンギは薄切りにする

2.ネットに重ならないように並べ、太陽に当てながら半日ほど干す

※写真は半日ほど干した状態ですが、エノキは干す前に比べてかなり細くなっていますよ♪

3.保存容器に入れて冷蔵庫で保存する
干し野菜②大根
根菜類も干し野菜に適した食材。ニンジンやさつまいもなども干し野菜にすることで味が濃くなりますよ。
大根を干し野菜にするときは皮を剥かずにそのまま使うことで、余すことなく使い切ることができます。作る料理の用途に合わせて輪切り、もしくはいちょう切りなどに切ってから干し野菜にしましょう。
大根は水分が多いので、セミドライの干し野菜を作る場合は5mm幅程度の薄切りにするのがおすすめ。
薄切りにすると短時間で表面の水分が抜けて、料理の際に味馴染みがよくなります。
○ 大根 … 1本
大根の干し野菜の作り方
1.大根は皮つきのまま薄切りもしくは、輪切りにする

2.ネットやザルに重ならないように並べ、太陽に当てながら半日ほど干す

※写真は半日ほど干した状態ですが、皮の周りがカサカサした状態に。厚めの輪切りにした場合は、もう1日干すとより水分が抜けますよ♪

干し野菜③白菜
葉物野菜の中でも白菜は特に干し野菜に適しています。
あらかじめ切ってから干すと短時間でしんなりし、調理の際に手間がかからず手軽♪
干し野菜にするときは、葉をそのまま1枚干す方法で行っても良いですね。
白菜の柔らかい葉先と根元の部分では水分の抜け方が違うので、干し野菜にするときは葉先は大きめ、根元の白い部分は細めに切るようにしましょう。
○ 白菜 … 1/4個
白菜の干し野菜の作り方
1.白菜の葉先は5㎝幅、根元は2㎝幅に切る

2.ネットにできるだけ重ならないように並べ、太陽に当てながら半日ほど干す

※写真は半日ほど干した状態ですが、葉先の部分は数時間でしんなりした状態になりますよ♪

干し野菜を作るポイント

✅干し野菜は環境が大事!
初めて干し野菜を作る方は、寒い日など空気が乾燥した晴天の日がおすすめ。
太陽の光が強い夏は干し野菜を作るのに丁度良い気候ですが、湿度が高いことも多く、湿度と高温でカビが発生してしまうこともあるので初めて作る場合は注意が必要><
✅日の当たる時間帯に干す!
干し野菜を作るときは10~16時頃にかけての日が当たる間で、夕方には取り入れるようにしましょう。
干し野菜を数日間干してカラカラに乾燥させたい場合でも、夜まで外に干した状態で放置しておくと、せっかくの干し野菜も夜露で湿気てしまいます。
夜間は干し野菜を一度室内に取り入れ、翌日また日の当たる時間帯に干すようにしましょう。
✅風通しをよくする!
干し野菜を作るのに、湿度とともに大切な点が風通し。野菜を干す際にはザルや網、ネットなど上下ともに通気性が良い状態にし、なるべく重ならないように干します。
できれば途中で干し野菜を上下裏返し、日に当たる部分を変えてあげるようにします。風通しを良くすることで水分が抜けやすくなり、美味しい干し野菜が作れます。
手作り干し野菜を楽しもう!

今回は、初心者の方でも作りやすいきのこ、大根、白菜を使った干し野菜の作り方をご紹介しましたが、いかがでしたか?
干し野菜でも、半日ほど干すだけの「セミドライ」なら自宅でも気軽に挑戦できますし、数時間干すだけでも干し野菜の味が濃厚に感じられます。
水っぽくならずに仕上げたり、味馴染みが良くなったり、また野菜から出る美味しい出汁で料理がランクアップした味わいになります。
冷蔵庫にある余った野菜をミックスしながら太陽に当てて、気軽に干し野菜作りを楽しんでみませんか?