最近密かにブームになっている「干し野菜」。
ブームの発端は、家庭菜園をする人が増えたこと!なんと、日本人の約半数が家庭菜園を経験したことがあるという調査結果も出ているほど♪
そんな家庭菜園を趣味としている人が、自分で育てた野菜を無駄なく使いたいと考え、辿りついた答えが干し野菜なんです。
今回は干し野菜の魅力・作り方・おすすめの野菜をご紹介します。
『 干し野菜の3つの魅力 』
干し野菜は、干すことでかさが減ったり保存性が高まったりする以外にも、嬉しいメリットがたくさんあります。
1.野菜の本来持つ旨味を凝縮する

野菜には旨味がたっぷりと詰まっています。
ですが同時に水分も多く持っており、普通に食べるだけでは野菜の本来の旨味まで味わうことができません。
それを干すことで水分だけを飛ばし、野菜の旨味を凝縮させる役割があります。また、水分が抜けることで野菜特有の青臭さやえぐみなどが和らぐことから、味がギュッと凝縮して旨味が増して感じることができるのです。
2.栄養価がアップする
元々、栄養素が豊富な野菜は干すことで栄養価が高くなります。
野菜の種類にもよりますが、太陽に当てて野菜を干すことで鉄分・食物繊維・カルシウムなどの栄養価が高まるとか♪
3.調理が楽になる

干し野菜は調理が面倒と思われがちですが、実は全くの逆!
干し野菜は作る前に適度な大きさにカットしたり、ほぐしたりしてから干します。
そのため、忙しい日も大きな野菜を切ったり、下処理したりといった手間がかからず、すぐに調理ができるので、料理作りのハードルも下がります。
水分がしっかり抜けているので味が染み込みやすくなり、火の通りも良くなります。
炒めてもべチャッと水っぽくならず、シャキッとした歯ごたえに仕上げることができます。
すぐに絡まり、煮込んでも煮崩れしない!切ったり皮を剥く必要もないので、忙しいときもササッと調理できますね。
『 基本的な作り方 』
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1干し野菜にする野菜を選ぶ

まずは自分が好きな野菜を選びましょう。
葉物やレタス・もやしなど傷みやすい野菜以外は、ほとんど干すことができます。
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2好みの大きさにカットする

野菜を洗って、皮をむかずに好きな大きさにカットします。
この時、注意しなければならないのは、水分が抜けるので少し小さくなることを考えてカットすること!
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3水分を拭き取る

野菜は水分を多く含んでいます。
大根・きゅうり・トマト・玉ねぎなどは野菜の中で特に水分量が特に多いです。作る前にキッチンペーパーで水分を十分に抜き取ってから干しましょう。
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4野菜を干す
下準備ができたら、通気性の良い竹ザルや干しかご、ネットなどを使って野菜を干します。
ポイント
・空気と接する表面積を広くする
・野菜が重ならないようにする
・空気の乾燥した日の10~16時、日のあたりの良い場所に干す
・外に干す場合は、日が沈んだら室内に取り入れる
・干す野菜によって乾燥の度合いを確認し、干す時間を調節する
・水分量の少ない野菜 → 3時間程度
・水分量の多い野菜 → 6時間~2日
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5密閉できるものに入れて保存する

乾燥した後は密閉できる容器や袋に入れて保存しましょう。しっかりと乾燥させた野菜であれば1ヶ月は保ちますよ。
調理方法も簡単!
そのまま調理しても、調理の15分ほど前に水に浸してから使うのも◎
戻した水には、野菜の旨味が出汁として出ています。水に浸してから使う場合は、戻し水を捨てずに使うのがベスト!
『 おすすめの野菜 』
キノコ類

旨味を持ったキノコ類は、干し野菜にすることで長期保存が可能に♪
干し椎茸なども鍋によく使われますよね。手間もかからず簡単なので初心者の方でも挑戦しやすい野菜ですよ。
ニンジン
ニンジンはカロテンと呼ばれる栄養素が含まれており、肌荒れが気になる季節に
おすすめの食材。
普段は皮を剥いてして調理しますが、干し野菜にすることで皮に含まれている栄養まるごと食べられるのが嬉しいポイント♪
プチトマト

野菜の中でも、旨味の量が桁違いに含まれているプチトマト。 その旨味は干すことで凝縮され、本領を発揮!
トマトラーメンという人気ラーメンがあるほど、トマトからは旨味の含んだ出汁が取れます。
水分が多いので、他の野菜と比べると干すのに少し時間や手間がかかりますが、そのひと手間で旨味がギュッと凝縮するのは嬉しいポイントですね!
『 大事だからこそ2回言います! 』
✅干し野菜には3つの魅力がある!だけど本当はこれ以上ある!
・旨味を凝縮
・栄養素が増える
・調理が楽になる
✅基本的な作り方は3つ!干し野菜は簡単すぎる!
・野菜を選ぶ
・好みの大きさにカットする
・水分をしっかり取る
✅調理も時短になるだけでなく、おいしさがアップする!
調理する15分前に水に浸すだけでOK☆
戻した水は出汁が出てるので調理に使えるから一石二鳥♪
✅オススメの野菜はこの3つ!
・旨味が飛び抜けている「プチトマト」
・トマトとは違った旨味を多く持っている「きのこ」
・ 栄養素と旨味を多く含んでいる「ニンジン」
いかがでしたか?
余ってしまった野菜たちも美味しくて栄養満点の干し野菜に早変わり♪
是非、一度チャレンジしてみてください!